kintoneでレコードを削除する前にバックアップする方法(無料)

kintoneのレコード削除は一度実行すると元に戻せず、添付ファイルも含めて完全に失われます。 「誤って削除してしまった」を防ぐには、削除の直前に必ず内容を残す仕組みが必要です。この記事では、 無料プラグインでレコード削除前に自動でzipバックアップをダウンロードし、バックアップに失敗したら 削除自体を中止する方法を、実際の設定画面と削除結果つきで解説します。

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執筆者: 羽鳥達郎(合同会社Pons) / kintoneアプリデザインスペシャリスト・基本情報技術者・cybozuオフィシャルパートナー ※本サイトで配布するプラグインは、サイボウズ株式会社のオフィシャルプロダクトではありません。

こんな方におすすめ

kintone標準機能ではどこまでできるか

kintoneの標準機能には、削除したレコードを復元する機能はありません。監査ログでいつ誰が削除したかは 追えますが、削除された内容そのもの(添付ファイルを含む)は標準機能では残せません。JavaScript カスタマイズを自作すれば、削除前イベントでバックアップ処理を挟めますが、添付ファイルの ダウンロード・zip生成・別アプリへの再アップロードまで実装し、かつ「バックアップが失敗したら 削除もキャンセルする」フェイルセーフまで組み込むのは簡単な作業ではありません。

JavaScript自作・他社プラグインとの比較、なぜGovAppsプラグインか

「削除前に必ずバックアップを取る」機能を用意する方法は、大きく4つあります。それぞれの 向き不向きをまとめました。

方法向いている場合注意点
kintone標準機能のみ削除頻度が低く、監査ログの記録だけで十分な場合削除された内容そのものは復元できない
JavaScriptを自作する社内に開発者がいて、独自のバックアップ形式が必要な場合zip生成・ファイル再アップロード・失敗時のキャンセル処理の実装・保守が必要
有料の他社プラグイン予算があり、手厚いサポートを求める場合月額課金が発生する。ソースコードが非公開で、外部通信の有無を利用者側で確認しにくいことが多い
GovAppsプラグイン(このプラグイン)無料で試したい、社内・庁内でセキュリティを確認してから導入したい場合PC専用(モバイルは対象外)

GovAppsのプラグインはすべて無料・広告なしで、追加課金なしで使い続けられます。 ソースコードはGitHubで全公開しているオープンソースなので、 「本当に外部と通信していないか(ファイルのダウンロード・アップロードはkintone自身にのみ行っているか)」を 自治体・企業のセキュリティ担当者自身の目で確認できます(このプラグインも個別ページにセキュリティレビュー結果を掲載しています)。

削除バックアッププラグインでの実現方法

削除バックアッププラグインは、バックアップ方式を選ぶだけで 設定が完了します。今回は「zipでダウンロード」方式で設定しました(もう1つの「別アプリへ アーカイブ」方式では、アーカイブ先アプリ・保存先フィールドをあわせて指定します)。

  1. バックアップ方式を選ぶ
    「zipでダウンロード(ブラウザからダウンロード)」を選びました。
  2. 保存し、アプリを更新する
    保存しただけではプレビュー状態のため、必ず「アプリを更新」まで行います。
削除バックアッププラグインの設定画面。バックアップ方式で「zipでダウンロード(ブラウザからダウンロード)」が選択されている状態のスクリーンショット。

実行結果: 削除操作をすると自動でzipがダウンロードされる

添付ファイル(demo.txt)を持つレコードの詳細画面から、通常どおり「オプション」→「レコードを削除」 を選ぶと、kintone標準の削除確認ポップアップが表示されます。

レコード詳細画面。件名「見積書(廃棄予定)」、添付ファイルに「demo.txt」が設定されている、削除前の状態のスクリーンショット。
kintone標準の削除確認ポップアップ。「削除します。よろしいですか?」に対して「キャンセル」「削除する」ボタンが表示されている状態のスクリーンショット。

「削除する」を押すと、レコードが実際に削除される直前に、プラグインが自動でレコードの 内容と添付ファイルをまとめたzipファイル(backup_app{アプリID}_record{レコードID}.zip) をブラウザからダウンロードします。zipの中には削除時点のレコード情報(record.json)と 添付ファイル本体が格納されています。ダウンロードが完了して初めて削除が実行されるため、 バックアップを取り損ねたまま削除される心配がありません。

レコード一覧画面。レコードが削除され「データがありません。」と表示されている状態のスクリーンショット。

あわせて確認したいポイント

対応するプラグイン

無料プラグイン

削除バックアッププラグイン

レコード削除の直前に、添付ファイルを含む内容を必ずバックアップしてから削除を許可

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