kintoneのレコードを一括更新する方法(無料)

「一覧で絞り込んだ問い合わせをまとめて『対応済み』にしたい」「特定の条件のレコードの担当欄を 一斉に変更したい」といった場面で、レコードを1件ずつ開いて編集するのは大きな手間です。この記事では、 一覧画面の絞り込み条件に一致する複数レコードへ、指定したフィールドの値をまとめて書き込む方法を、 実際の設定画面と実行結果つきで解説します。

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執筆者: 羽鳥達郎(合同会社Pons) / kintoneアプリデザインスペシャリスト・基本情報技術者・cybozuオフィシャルパートナー ※本サイトで配布するプラグインは、サイボウズ株式会社のオフィシャルプロダクトではありません。

こんな方におすすめ

kintone標準機能ではどこまでできるか

kintoneの標準機能には、レコード一覧からの一括削除やCSVでの一括インポートはありますが、 「画面上で選んだ複数レコードの特定フィールドだけをまとめて書き換える」機能はありません。 CSVインポートで一括更新することも可能ですが、対象レコードの抽出・列の編集・再取り込みという 手順が必要で、値を変えるたびにファイル操作が発生します。JavaScriptカスタマイズを自作すれば、 現在の絞り込み条件を取得してレコードカーソルAPIで列挙し、100件ずつバッチでPUTする処理を 書けば実現できますが、実装・保守コストは小さくありません。

JavaScript自作・他社プラグインとの比較、なぜGovAppsプラグインか

「絞り込んだレコードのフィールドをまとめて更新する」機能を用意する方法は、大きく4つあります。 それぞれの向き不向きをまとめました。

方法向いている場合注意点
kintone標準機能(CSVインポート等)のみ更新頻度が低く、ファイル操作の手間が気にならない場合抽出・編集・再取り込みの手順が都度発生する
JavaScriptを自作する社内に開発者がいて、独自の絞り込み・入力要件が多い場合カーソルAPI・バッチ書き戻しの実装・保守が必要。担当者の異動時に引き継ぎコストがかかる
有料の他社プラグイン予算があり、手厚いサポートを求める場合月額課金が発生する。ソースコードが非公開で、外部通信の有無を利用者側で確認しにくいことが多い
GovAppsプラグイン(このプラグイン)無料で試したい、社内・庁内でセキュリティを確認してから導入したい場合機能追加の要望はGitHub Issueベース(個別カスタマイズの請負は行っていない)

GovAppsのプラグインはすべて無料・広告なしで、追加課金なしで使い続けられます。 ソースコードはGitHubで全公開しているオープンソースなので、 「本当に外部と通信していないか」「入力値をどう扱っているか」を自治体・企業のセキュリティ担当者 自身の目で確認できます(このプラグインも個別ページにセキュリティレビュー結果を掲載しています)。

特定フィールド一括更新プラグインでの実現方法

特定フィールド一括更新プラグインは、設定画面では 「どのフィールドを対象にするか」だけを決め、書き込む値そのものは一覧画面のボタンを 押すたびに確認ダイアログで入力する仕組みです。設定はこの2ステップです。

  1. プラグインの設定画面で、対象フィールドにチェックを入れる
    今回の例では「対応状況」(ラジオボタン)と「備考」(文字列1行)をONにしました。「件名」は 対象外のままです。
  2. 実行可能グループを設定して保存し、アプリを更新する
    保存しただけではプレビュー状態のため、必ず「アプリを更新」まで行います。
特定フィールド一括更新プラグインの設定画面。対象フィールドに「対応状況」(ラジオボタン・必須)と「備考」をチェックし、「件名」は対象外のままにした状態のスクリーンショット。

実行結果: 絞り込み条件に一致する全レコードがまとめて変わる

レコード一覧画面の「フィールドを一括更新」ボタンを押すと、現在の絞り込み条件と対象レコード数が 表示され、対象フィールドごとに「更新する」チェックボックスと入力欄が並びます。今回は絞り込みなし (全レコード、3件)の状態で実行しました。ラジオボタンのようにフォームで必須設定のフィールドは、 この確認ダイアログでも入力が必須になります。

一括更新の実行確認ダイアログ。対象レコード数3件・絞り込みなしと表示され、備考(文字列入力欄)と対応状況(必須、選択してくださいのプルダウン)の入力欄が並んでいる状態のスクリーンショット。

「対応状況」を「対応済み」、「備考」を「一括更新済み」と入力して次へ進むと、確定した値を 見直す最終確認ダイアログが表示され、「更新」を押すと絞り込み条件に一致する3件すべてが 同時に書き換わります。

レコード一覧画面。問い合わせ対応1〜3の3件すべてで、対応状況が「対応済み」、備考が「一括更新済み」に変わっている状態のスクリーンショット。

「更新する」チェックを外したフィールドは書き込み対象から除外され、既存の値のまま変更されません。 件名のようにチェックを入れなかったフィールドも同様に、元の値がそのまま残ります。

あわせて確認したいポイント

対応するプラグイン

無料プラグイン

特定フィールド一括更新プラグイン

一覧の絞り込み条件に一致するレコードへ、指定したフィールドの値をまとめて書き込み

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